ADSL速度アップのススメ－なぜ遅い！　２

ADSL速度アップのススメ

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なぜ遅い！　２

　さて、前ページでは速度低下に関する直接的な要因を説明していきましたが、実は自分の身近な環境とはあまり関係無い、間接的な要因も数多くあります。

　まず有名なのが、｢ISDNとの干渉｣です。一般的にISDNというのは、｢0～320kHz｣という周波数を利用して通信を行っています。一方ADSLは｢上り30～140kHz、下り140～1104kHz｣の周波数を使用しています。これを見ると「30～320kHz」の部分が重なっていますね。ADSLにしろISDNにしろ、同じ電話線を利用しているわけですから互いに影響を及ぼしてしまいます。これがISDNとADSLの干渉にあたるわけなんですね。干渉すると速度が安定しなくなってしまいます。

　一戸建ての家でISDNとADSLを使っている場合はISDNの契約を解約すれば良いだけですが、マンションなどの集合住宅の場合はそうはいきません。マンションなどの同じ建物内でISDNを使っている人がいる場合も干渉を受けてしまいます。まさか「私はADSLを使ってるんで、ISDNやめてもらえないですか？」なんて言うわけにはいかないですし、非常に悩ましい問題です。

　また、電話回線を利用した水道・ガスなどの自動検針システム「ノーリンギング・サービス」を利用している場合もADSL通信に影響が出るようです。そんなの分からない、という方はガス検診メーターを一度見てみましょう。ガス検診メーターに怪しい箱などが付いている場合はノーリンギング・サービスを利用している可能性があります。詳しくは利用しているガス会社に問い合わせてみましょう。

ちなみに下の図のように、ガスメータに通信機が付いた状態や、電話機の付近に怪しい箱が付いている場合はノーリンギングサービスを使用している可能性が非常に高いですよ。一度チェックしてみましょう！